土葬の時代、柩(遺体が納棺された棺)を埋葬地まで運ぶ葬列が葬儀の大きな部分をしめていました。
棺を井桁に載せて人が担いだり、または大八車等で運んでいた様です。
大八車
時代が進むと大八車にお花や屋根などの装飾を施していた様です。
その井桁や大八車に飾りを施されたりしてお神輿の様な輿が付く様になりました。これが宮型霊柩自動車の始まりだと言われています。
葬列と輿
写真の右側に担ぐ本輿が見えます
その後、火葬場が整備されて集約的に火葬される事になり、人力での搬送は段々と難しくなり自動車が代わりに搬送する様になった様です。
そうした経緯から霊柩自動車と言えば宮型霊柩自動車を意味していました。
宮型車
リンカーン白木車
昨今では縁起でもないと言う事で、火葬場によっては禁止の場合もあるとの事です。しかし、本来は「故人の為に」との思いから上記の様な形になってきたのです。故人を丁重に葬る為にとの願いからこの形が出来上がってきたのです。
本来の意味を踏まえて宮型霊柩車を見て頂ければ幸いです。